日曜日

三連休で明日は敬老の日です・・・残暑厳しいザンス・・・
今日は自民党総裁選に出馬の面々が長野に街頭演説に来ていました。

さて、このごろは涼しい朝夕には読書がすすみ、また眠気もそそられます・・・^^;
古本屋で「天平の甍」井上靖
「莫山つれづれ」榊莫山
が目に付いたのでおもむろに買いました・・・。
奈良出身の私。恥かしながら・・・「天平の甍」を読んでいそうで読んでいなかったような気が・・・したのです・・・。

改めて・・・奈良の唐招提寺の鑑真像が身近に感じられました・・・。

現在中国との関係が不安ではありますが、中国の鑑真さんは尊敬できます。
鑑真さんは仏教の「授戒」ができる中国の偉いお坊さんでして、
その当時の日本の生まれたての仏教界には「授戒」できる、
伝戒師(僧侶に位を与える人)が必要であり、聖武天皇は優秀な僧侶を捜していた。
遣唐使で遣いに行った日本の僧が探し出して日本に連れて来た中国(唐の揚州生まれ)の僧なのであります。
鑑真さんは当時発展途上国並の日本の為に来てくれたお坊さんで日本の仏教界を引き上げてくれた人でもあります。
来日して6年余りを東大寺で「授戒」等をし、その後「唐招提寺」建立し
亡くなるまでの4年間を過ごしたようです。
鑑真さんの人柄など本では出てこないのですが、人徳がある方だと推察しました。
さて、俳句が趣味の私。
松尾芭蕉さんの時代に唐招提寺の鑑真像を見ての句があります。
「若葉しておん目のしずくぬぐはばや」松尾芭蕉
さて、莫山さんも魅力ある書家でした。
莫山さんの本に出てきた俳句には以下のものがありました。
「初しぐれ猿も小みのをほしげ也」芭蕉
「分け入っても分け入っても青い山」山頭火
「歩けば草の実すわれば草の実」山頭火
「おちついて死ねそうな草萌ゆる」山頭火
「蚊帳の中の私にまで月の明るく」山頭火
読書の秋です・・・・