どんよりと雲低く湿ったような乾いたような冬のひたひたと寒い日です。
昨日は朝は晴れていたので、銀行や郵便局、デパートに行った後に
「利休にたずねよ」という映画を見に
なんばPARKSのシネマまで見に行ってきました。
堺にも映画館があるようですが・・・
水曜日はレディースデーで1000円らしいのですが、昨日は1800円でした。
中高年の男女が多く見にきていました。
切腹直前の画像より追憶するように年代と共に話が流れ、
若かりし頃の利休が描かれていました。
私もとても興味があり、「千利休101の謎」など読んだりしていました。
家に帰ってまた、気になる所を読み返したり・・・。
利休はやはり、人間的に魅力なる人物だったのだと思うのです。
そして、情熱のある活発な人だったというイメージがあった私には
しっくりする人物像であったと思います。
若い時の破天荒な青年が利休になった所以なども
しっくりのストーリーです。
大阪は昔も今もやんちゃな元気な若者が似合う。
そういう若者こそ大人になっていい旦はんになります・・・。^^;
大阪は商人の町で、利休の若かりし頃の像は大阪商人の
若いボンボンには普通にあり得た現実だと思っています。
というのも、大阪出身の父の先祖も商人で貸家なんぞしていたらしく、
ボンボンは貸家の家賃取立てを親の先回りをしてせしめて、それで
遊びに行くという事は朝飯前だったというエピソードを聞いたりしたからです。^^;
港には女郎屋も沢山あったとか、昔聞いた事がありました。
そして、そんなボンボンでは家が潰されると親は
よそから優秀な養子を入れて家を継がせるなんて事はザラにあったようです。^^;
そんな、考(ちち)の昔話を懐かしく思い出しながら観た映画は
実感があったのです・・・。^^;
さて、「千利休101の謎」の本を読んで・・・気にとまったのは
唐物茶壷「橋立」という茶壷です。
茶道具の中で謂れのある「名物」。
利休やその直弟子までの名物が「大(おお)名物」。
その以後のもので小堀遠州が選定したもの、
それに準ずるものが「中興名物」といいます。
で、この茶壷が利休と秀吉のトラブル説というのがあります。
切腹には多々の理由と説があるようですが、
その一端を担ぐのもこの茶壷にもあるとの事。
たかだか、茶壷一つなのですが、秀吉には気になってしまう「事」の
一つだったようです。
秀吉と利休の仲・・・・男女の憎悪劇に似たものを感じる私です。
秀吉には手に入れられない物などないのですが、
どうも死んでも手中にできないものが、利休の心(茶壷)だったように思います。
利休はその意地を身を以って最後まで秀吉に知らしめたのだと思います。
それも「愛」だったのか・・・「人生」だったのか・・・
一番大事な物は人には譲れない・・・(そういう物は奪ってはいけない。)
そんな気がしました。
意地的には?利休は秀吉に勝ったように思います。
Hな場面は無く、安心して老若男女観られる映画です。
利休は海老蔵さんみたいな人だったと私も思います。
観ていて面白かったし、ワクワクしましたし、落ち着いていて安心できました。
最近映画を観なかったのですが、久しぶりに見ました。