6月18日土

今日は「今日庵訪問」に行ってきました。猛暑で夏そのものでした!!

大広間には宙宝さん(宙宝宗宇 - 江戸後期の臨済宗の僧)の「仙老不」の軸
まずは、聚光院拝見。千之石の庭は苔と沙羅双樹と石がとっても綺麗。
閑隠席と枡床席の明と暗の対照的な茶室や意匠が見どころでした。
実際に蒲天井を見たりまた釘の意匠の壁を見ては感動しました。
また、利休とその子息代々のお墓をお参りしました。
利休のお墓は大きく、韓国の墓石に似ているそうです。大きなお墓でした。
今年一年聚光院は一般拝観できるようです。
午後は今日庵で点心を頂戴し、茶室を見学。
「聴風の間」で薄茶を頂きました。
軸「松無古今色」淡々斎書 対句は「竹無上下節」。
ヤマアジサイに竹筒の花入に杉敷板の水が涼気。
大井戸茶碗 や 十代 旦入の赤楽(登三子夫人の好み)
利休型中棗 宗旦。花押在り。
茶杓 又妙斉、寒山拾得
淡々斎好み 丸卓
水差 赤絵、鉄の蓋置。風炉も大きく、霰模様の釜。
だったように思います。お菓子は綺麗な色の水饅頭でした。
また、改装前の茶室を拝見。
今日庵・又隠・ 咄々斎 ・寒雲亭・溜精軒の「杓の柄窓」
「梅の井」の菊花石・などなど・・・
先生曰く、今が一番侘び錆た茶室とも・・・平成の大改装前ですものね。
行躾先生は、私がインドネシア時代、記念行事に
宗匠と一緒に来られた先生でした。
説明がとても丁寧で分かり易かったです。
露地の「露」の字の意味・・・。露地の内外の意味・・・小袖の蹲やら
又隠はお部屋の突上げ窓を伏せるととても暗い空間になる様子。
この窓は夜しか開けない事。実際体験するととても暗い・・・。
また、宗旦が今日庵命名した名前の由来。
時刻に遅れた清巌和尚が、 茶室の腰張りに書きつけて帰った
「懈怠 比丘不期明日」の意に感じて、宗旦が今日庵命名
実際にその文字を探してみたが、私には見つけられなかった・・・が
腰張を目の当たりにして嬉しかった。
洞庫に一畳台目。
又隠に比べるのこの部屋は明るい。
寒雲亭の真行草に分けた天井の意匠に狩野探幽の襖絵そのエピソード。
咄々斎の銀杏の太い柱に五葉松の柱、蔦框。秀吉から拝領の銅鑼。
反古襖には炉や風炉の点前の名前や利休百道歌、その他書付、
襖最初には茶は心、聞き、見て・・・とも・・・
五感を研ぎ澄ませて体で覚えよという事かしら?とも感じました。
なによりも再び、偶然今日庵で行躾先生にお会いできて私は嬉しかったです。
暑い中、今日庵のお茶室の事を説明下さり恐縮しました。
今日は暑かったけれど良い経験になりました。
今日庵から↓お土産まで頂き、点心でおなかも一杯。皆さんのお陰。合掌!!

明日は、堺に戻って、南宗寺で白鴎会の月釜です。
さて・・・6月19日朝・・・・
雨が止んで・・・自然の打ち水も綺麗。
軸「青山緑水」淡々斎・主茶碗淡々斎造 黒「謝茶」。替「トト屋」。
鼓の籠にクガイソウ・センノウ・タニワタリ・キジョウロウホトトギス
綺麗でした。
風炉先が砂浜に石垣島で拾った小さな貝殻が散りばめられて夏らしく・・・
今日の在釜も風情がありました。
行き帰りの道すがら・・・
・くちなしの少しはなれてからにほう・・・夢・・こんな女性になりたいなと。