10月2日火

昨日まで奈良の実家で台風を凌いでいました。
大阪の堺に戻り、家に着くと、ガレージに
プラスチックガラスの割れた破片がまた家に落ちていました。
朝に、仁徳天皇陵の公園を走りますと・・・


大きな松の木やら楢の木など沢山倒れていて、整理されていました。

沢山の木が倒れたり、折れたりしていたので、堺もまた風がきつかったのでしょう。


堺の図書館より、小野十三郎(天王寺)の詩集
1952年の9月 の書籍にこんな詩があった。
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「空洞」

あらしが
去った朝。
小雨の中に
公園の木という木は
ことごとく倒壊して
右左から
道路をふさいでいる
根つこを上に
どさりと
東大寺の池の面にかぶさつて
半分水びたしになつているやつもある。
それは胴まわり二間もあろう
杉の古木だ。
こんな大きなやつが
どうしてと思つたが
近寄つてみたら
なんのことはないのだ。
ぶつ倒れないのがふしぎなのだ。

こやつの内部は
がらんどうになつている

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まだ私も生まれていない時に
関西に大きな台風がやってきてたのですね。

今、同じように木が倒れている・・・・
が、私が見た木は
「中身が詰まっている木」が倒れていたのだ・・・・。
2018年の9月の台風は・・・
大変すごい勢力であったのでしょう・・・。

同じような地域で台風が通り道だった証・・・
文学をやっていると、地域やその時代が見えてきてとても面白い。
こうして、写実して後世に風景を残す事も良い仕事になっていると思った。
来年の新しい年号を前に近代文学、文芸の回顧の時期なのだろうか・・・