10月11日土

本日は先生のお宅の庵でお稽古のお茶事です。
改まって、大変緊張致しました。
皆さんは熟練の大先輩なので恐縮しかりでした・・・
着物は色無地で清楚ながら皆豪華・・・緑系、青系、ピンク系の人多し。
お天気も良く、11時前に集まり寄付へ・・・。
玄関には淡々斉のちかこ夫人の和歌の誘いより・・・
待合では掛軸と建水と香煎の湯の支度があったので
詰めさんがお湯を入れてくれました。
待合へという言葉で腰掛待合へ・・・円座に座り待ち、
ご亭主が蹲にお水を打ちにこられ、出会い、しばし、銅鑼の音を待ち、
2畳台目の茶室に入りました・・・。最初から・・・
待合、迎付、席入、懐石、初炭、お菓子、中立、濃茶、後炭、薄茶・・・と進み・・・
茶室を出て、待合に戻りお道具の箱書を
拝見し、静かに帰途につきました・・・
こうして・・・大阪に来て緊張した茶事を終えたお稽古でした。
お稽古とは名ばかりで、正式茶事でした・・・。

10月のみの風炉「やつれ」に「四方釜」(佐吉作)の鉄コラボがとてもワビサビでした。
灰形も縦の筋が偶数の線状に美しく、鉄風炉には須恵器は赤色を
使うなど・・・勉強になります・・・
いろいろなお道具・・・認得斉の掛軸、薄・数珠珊瑚・菊薊に織部?黄瀬戸?の花入、
信楽の種入水指、古唐津の建垂
茶入れは由緒のある大中小そろった利休型棗の「中」が使われ、
花押を見ると8代又玄斎に見えるのだが・・・。薄器に大棗「一粒萬々倍」、
御本茶碗・赤楽(細川氏作)、お茶杓は淡々斉の「薄紅葉」etc・・・
釣り棚の飾りには鮟鱇茶入・・・
先生のお道具は新旧どれも素晴らしく・・・触るのも怖いです。
ご亭主、連客の皆様に恵まれ・・・
なごやかで、楽しい、秋の日和にピッタリのお茶事でした。
しかし、亭主は全てのお茶をわかってないとできないものだと・・・
改めて思うのでした・・・。