9月27日金

今日、高野山東大寺にゆかりのある仏像が出てきたというニュースがありました。
高野山の「執金剛神立像」が東大寺から高野山に運ばれた可能性があるとの
NHKニュース。1197年鎌倉時代ですね・・・。

さて、良いお天気で家に居るのがもったいない秋晴れ・・・
母を誘い奈良は慈光院法起寺に行ってきました・・・。

慈光院斑鳩から郡山に向かう途中にあります。
1663年江戸時代片桐石見守貞昌が大徳寺の玉舟を開山に迎え
父貞隆の菩提寺として領地内に建立した臨済宗大徳寺派の寺です。
江戸時代、徳川4代将軍、家綱をはじめ各地の大名に茶を教えており、
石州は茶人として名を残しました。江戸時代の大名茶でしょう。
建物そのものが茶の庵のような感じです。
庭と景色がすこぶる綺麗で落ち着きます。
庭の生垣と大和の山々の青垣が広がっております。
いろいろな木々の寄植えが山のように見えて美しく
砂利は海のようにも湖のようにも見えます。敷地が広くて伸び伸びします。


当日は観光バスが3台くらい入れ替わりに入ってきておりました。
拝観料:1000円に抹茶と干菓子がついており庭を眺めながらお茶の一時。
土と金木犀のかおりがしてきます。

広い書院(重要文化財)に立派な床の間が広々と・・・景色も広々・・・。

茶室(三畳)逆勝手・同安好み・・・(重文)
茶室(2畳台目)亭主床・石州代表の席(重文)
蹲も3種付いており、形がすべて違います。
写真も撮り放題、庭も歩き放題。
門からの露地も水が打ってあり気持ちよい誘いでした。
実は奈良生まれなのに道路脇にある慈光院、今日がはじめてです・・・。
道路脇にある「法起寺」も入るの始めて・・・

道脇にはコスモスが綺麗・・・柿も色づき・・・。さすが斑鳩・・・。

立派な三重塔。世界遺産!!^^;なのにとても無防備^^;。
修復の木片も情緒がある。日本の古い物を大切にする心。


8世紀頃の不動明王が脇に安置されているがもっと見せて欲しかった。
こんな古い物が残っているのに驚きが・・・。


十一面観音・・・奈良には国宝が10体程ある。
聖林寺法華寺室生寺・観音寺・道明寺・六波羅蜜寺向源寺東大寺法隆寺
作られたのが10世紀とは思えない位、金箔が残り綺麗で大きい・・・。
奈良時代に一番栄えていた頃の物らしい・・
繁栄衰退を繰り返した寺・・・。
小学校の頃は野に埋もれていたのだ・・・
だからこそ・・・この姿がひっそりと残っていたのかもしれない。
今見て、驚いた・・・父なんかは道をよく通るにもかかわらず
気づかずに見ずに亡くなったにちがいない・・・。^^;
こんなに大きくて素晴らしいのに・・・。
50歳を目の前に見ておいて良かったと本当に思う・・・。
奈良は各お寺のお祭りの幟があちこちに掲げられている・・・。
堺に住んでいるが、和歌山や三重や滋賀、京都、奈良に行くにも
風景に古来の空気をとても感じるのである。
・ずんぐりの葛咲(わら)ふてる大和川・・・