8月13日土

お盆突入・・・ものすご・・・く暑いです。
今日は夫はゴルフで倒れてないかしら・・・と心配になるほど暑いです。
さて、
先週の茶道のお稽古でのお軸が鳥獣絵巻(高山寺)京都栂ノ尾、明恵上人開山。
山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)が掛かっていました。
意味は山も川も草も木も、みんな成仏できるという事だそう。

お盆にふさわしいお軸でまた勉強になりました。
これは天台密教の言葉だそうで、
平安時代に入って登場した最澄空海が基。
ふたりに共通していたのが、縄文時代から存在する
日本の基層文化である「山の神」に注目したこと。
古層の神道と伝来の仏教を結びつけた。
人間中心の仏教から、自然中心の仏教へと
このときから、神と仏が同居する世界でも稀なる宗教が誕生したそう
自然と共に暮らすことの大切さを説いたこの言葉。
つまり、私たち日本人はどこから来てどこへ行くか,
という永遠のテーマに対する答えという・・・。
お盆の今、終戦記念日の近い今、災害が多い昨今の今・・・
私たちの行方は我々の生き方にあるのだろうと
深味を感じるお軸の言葉でした・・・。
自然と科学と宇宙と・・・・
我々の行く末は安らかでありたいものです・・・。
日本人の特殊な性質、小さな生き物にまでスポットライトを当てて想像力たくましく、物語を作り得る優しい豊かな心こそも宝なんだなぁ・・・と
先人を尊敬してしまうのでした。