月曜日

最近本にはまっています。

事の始まりはNHKのホームページでチラッと目にした
玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)さんの
「なりゆきを生きる」という言葉でした。
あまりにも安心感を得る言葉でしたのでその講演の再放送を見たかったのですが見られませんでした。
そこで、図書館で「玄侑宗久」さんの著書を図書館にあるものをチョイスして読んでみました。
いろいろと読んでみたのですが、一番私が読みやすかったのは
「まわりみち極楽論」(人生の不安にこたえる)という本でした。
短歌や俳句で説得力ある昔からの言われもふくめ・・・
とても心に入ってきやすかったです。
このご時勢、不安が多く迷いも多い中、この本を読むと
スッキリ爽やかな気持ちになれ心が軽くなってきました。
この本と平行して、奈良出身の私は最近は
法隆寺」にも凝っておりまして・・・
法隆寺聖徳太子にまつわる本も平行に読んでいたのですが・・・
玄侑宗久さんのこの本の中にも聖徳太子さんの17条憲法
10条などを取り上げられていた。
以下、17条憲法の大筋↓(他の人のネットから仕入れました・・・)
第一条
・人と争わずに和を大切にしなさい

第二条
三宝を深く尊敬し、尊び、礼をつくしなさい(三宝:釈迦、その教え、僧)

第三条
天皇の命令は反発せずにかしこまって聞きなさい

第四条
・役人達はつねに礼儀ただしくありなさい

第五条
・道にはずれた心を捨てて、公平な態度で裁きを行いなさい

第六条
・悪い事はこらしめ、良いことはどんどんしなさい

第七条
・仕事はその役目に合った人にさせなさい

第八条
・役人はサボることなく早朝から夜遅くまで一生懸命働きなさい

第九条
・お互いを疑うことなく信じ合いなさい

第十条
・他人と意見が異なっても腹を立てないようにしなさい

第十一条
・優れた働きや成果、または過ちを明確にして、必ず賞罰を与えなさい

第十二条
・役人は勝手に民衆から税をとってはいけない

十三条
・役人は自分だけではなく、他の役人の仕事も知っておきなさい

第十四条
・役人は嫉妬の心をお互いにもってはいけない

第十五条
・国のことを大事に思い、私利私欲に走ってはいけない

第十六条
・民衆を使うときは、その時期を見計らって使いなさい

第十七条
・大事なことは一人で決めずに、必ず皆と相談しなさい
以上、

小学校か中学校の歴史で習った記憶はありますが、
今、改めて、内容を見てみると・・・
今の世にも通じるものばかりで・・・驚いた。
7世紀に作られた憲法が21世紀の今は
人間の営みから忘れられて尊ばれていない・・・ような気がした。
6世紀頃から仏教が広められ・・・今やいろいろな宗教がある日本だが
この17条憲法を基礎の基礎として昔の教えに戻りたい気持ちになった。
ま、時代の流れの「なりゆきを生きて・・・」現代まで来たのだが・・・
日本は国力も衰え、人間の質としても衰えてきたように思う。
聖徳太子さんも泣いているようだと思った。
聖徳太子さんは晩年は政治から離れ、仏教に没頭したようだ。
仏教の心を持って政治に生かしたかったが、
あの時代、俗人間は政治に仏教を利用してしまったようだ。
現在はいろいろな宗教があるけれど、
日本人としての何か共通の心情というのがあってもいいのでは
ないかなぁ・・・と思うこの頃でした。
聖徳太子さん生まれ変わって日本にまた優しい心を植えつけて欲しいものです・・・。
日本のルーツに興味があったのですが、聖徳太子さんが現れ仏教を取り入れはじめる以前にも土着の神様や文化工芸はあったと思いますが、やはりあの時代は日本よりも文化が進んでいた朝鮮半島から日本にいろいろな文化、工芸等が盛んに入って来て土着文化とあいまってどんどんと文明が発達してきたのだと思うこの頃・・・交易や戦争によって日本もなりゆきに沿って現代と進化してきたのだと思う、日本人の思考や性質が現代を創って来たのでしょう。戦後は進んだ西洋文化の影響が多々色濃く日本にも根付いたのも時代のなりゆき・・・
ならば・・・日本は今後、何を心のよりどころとし何を望み、
そしてまた豊かな未来の為に更に日本人力を豊にして文化的で経済的にも精神的にも安堵できる素晴らしい日本の国に向かっていきたいものです。
非常に抽象的ですけれども・・・。
で・・・世界一住みやすい国ランキング2010といのを発見。
http://memorva.jp/ranking/world/il_quality_of_life_2010.php
第一位はフランス、二位オーストラリア、三位スイス・・・
日本は36位でした・・・・^^;